娘さん、パスポートを作りに行く(2) 〜なぜか母、スタバデビューをする?!〜
2019年 09月 20日
旦那さんの念力おそるべし!!
「早く娘さんのパスポートを作りに行ってきて。」と言われたとたんに、その日の夕方の母娘の予定が空いてしまいました!!
パスポートセンターは、デパートの中に入っていました。
それで、母は、久しぶりにデパート売り場を見ることができました。
東京に住んでいるのに、そういえばウインドウショッピングや観光なんか結婚してからしたことがなかったなぁ・・・。
改めて、あれ?大変な生活してたのかも?と思ってしまいました。
そんな母に、娘さんがこんな事を言いました。
「オレさ、最近結構デパートとかも一人で来て食べてるんだよね。」
「今のお気に入りは、スタバだよ。帰りに寄ろうよ!!」
え?スタバ??
いやいやいや、そんなオシャレなところ、母は無理だよー!!
母は、手軽に缶コーヒー派だよ!!
娘さんは、思いっきり母の意見は無視しました・・・。
そして、母の戸惑いはなんのその。
簡単に、パスポートを作る手続きはできてしまいました!!
写真を撮って、そして、必要な書類に書き込んで、戸籍抄本を一緒に係の人に渡して、お金を払うだけでした。
ええー?こんなにスムーズでいいの?
こうやって、スパイとかは、いろんな国のパスポートを作っちゃうんじゃないの?
娘さんに、母が話しかけると、思いっきり可愛そうな人を見る目で見られてしまいました。
あれ?ちょっと待ってよ。もしも、ニューヨークでなにかあって、母も行かないといけない事になったら、母もパスポートがいるんじゃないの?
母のパスポートはもう期限が切れちゃってるよね。
ええええー!!どうしよう?
何だか次から次にいろんな事が思い浮かんで、母はとりあえず、もういいやということにしました。
旦那さんと娘さんには、何があっても、2人で日本に帰ってきてもらおう。
そう決めて、いろんな事は気づかなかったという事に決めました・・・。
娘さんが、1人で、騒いでいました!!
母に、ものすごく必死に訴えてきます。
「お母さん、お母さん、ほら、この前電車の中で出会ったって話した外人さんの親子がいるんだよ。」
「オレが、隣の県から電車で帰ってくる途中に、電車の中で会った、中東の人たちだよ。女の人は、布で全身隠しててさ、男の人は、ひげが生えてて、ベビーカーに乗った子供は、焼き芋を食べてたっていう。」
あああ、そんな事言ってたねー。
どこにいるの?
娘さんは、そこと言いました。
母の隣にいましたー。
生後一ヶ月くらいの赤ちゃんも抱っこされていました。
おお!!海外に赤ちゃん連れの旅なのかな?
大変だなぁ・・・。
娘さんがすごく興奮して言いました。
「あんなに、外国語を話してるんだけど、メッチャ日本語ペラペラだから!!」
おおー!!すごいねー!!
世間は、狭いよね。
母娘は、そんな事を勝手に話して、盛り上がっていました。
結局、母はのん気でした。
学費を旅費にまわしてしまって困ったとしても、何だか娘さんのパスポートを作ってしまえば、ワクワクしてしまいました。
帰りに、娘さんは、母をスタバに連れていきました。
おおー!!すごいねー。ここでお茶するの?
母が喜んでいるのをスルーして、慣れた娘さんは、テイクアウトしました。
えー!!家に帰って飲むの?
ちょっとオシャレにスタバにいたかったなぁ。
娘さんは、言いました。
「車で帰りながら飲むんだよ。美味しいよー。」
娘さんのパスポートを作るのと合わせて、スタバデビューをした母でした。
そして、1週間後・・・。
パスポートができたのと合わせて、旦那さんと一緒に母は、航空券とホテルの申込みを、旅行会社にしにいきました。
勤続20年の旅行券は本当にありがたかったです。
そして、プラスでかかったお金は・・・。
35万円でしたー!!!!
さぁ、働くぞー!!
覚悟を決めた母でした。