肩身の狭い息子くん 〜息子くんのバイトはどうなる?〜
2019年 05月 14日
息子くんは、今とても楽しそうです。
息子くんは、母に似たようで、友だちが大好きです。
今まで、母のしていたフリースクールに来てくれていた幼馴染のJくん、Kくんと一緒にせいさ国際高校に通っていました。
高校2年生になるまでの間に、私立や公立高校で、なじめなかった2人の幼馴染の子どもたちが、母と息子くんが誘うと、せいさ国際高校に転校してきてくれました。
それで、息子くんは、毎日のように、学校帰りも休みの日も、友だちと楽しく遊べるようになりました。
小学2年生から中学3年生まで、ほとんど学校に通えず、楽しく学校生活なんて送ってこれなかった息子くんです。
今、やっと、学校生活や友だちと一緒に過すことが楽しくできるようになりました。
そんな息子くんが、この頃幼馴染たちから、ひどく言われて肩身の狭い思いをしているんです。
それは・・・。
幼馴染の友だちが、みんな元気になって、それぞれ高校に通いながら、バイトを始めました!!
少し前まで、寝込んでいた子どもたちが、せいさ国際高校に通えるようになって、バイトまでできるようになるなんて!!と、母はすごく喜んでいるのですが・・・。
今日も、息子くんは、集中砲火を浴びています!!
「おい、オマエも働けよー!!一緒に飲食店でバイトしようぜ!!店長に言っとくからさー。」
「やっぱり、一緒にコンビニで働こうよー。」
「だいたい、いつも暇なんだろ?バイトくらいしようぜ!!」
みんな容赦なく息子くんに言いたか放題です。
母や友だちママたちは、面白がって、バイトしろーと、一緒に言っています。
息子くんは、言い返します。
「オレは、大学に行くから、勉強するんだよ。だから、バイトする時間はないんだよー!!」
母は、横から、口を出します。
昨日、ゲームを13時間もしたとか言ってたよねー。そんなに勉強してないよねー。
しかも、2年浪人してから、大学に行くんでしょ。バイトは出来るんじゃないのー。
幼馴染の友だちたちは、騒ぎます。
「ほら、暇なんじゃねーか!!バイトしろよバイト!!もう、申し込めよ!!」
みんなで勝手に、息子くんは何のバイトが似合うか話し合っています。
絶対にしたくないと言っていた息子くんが、食いつきましたー!!!
それは、この一言でした。
「そういえば、オマエさ、サーティーワンアイス好きじゃん。そこでバイトすればいいんじゃね?」
サーティーワン!!いいねー!!!
ノリノリの息子くんと、子どもたちをながめながら、母は思いました。
あそこの制服って、可愛かったよねー。
ギャー!!可愛い制服を来た息子くんとか、見たくねー!!
いや、案外似合うのか?似合うような?
「早く、バイト始めろよなー!!」
子どもたちの盛り上がる声を聞きながら、複雑な思いになった母でした。