我が家に、中学校の校長先生と担任の先生がやってきた日 〜1年に1度の娘さんと中学校の関わりとは〜
2019年 03月 19日
我が家の中学校2年生の娘さんは、完全不登校です。
私立中学校を受験して受かったけれど、いじめに合って体調を崩したりケガをして、2ヶ月で退学しました。
その後、家の近所の公立の中学校に転入しましたが、1度も中学校には行ったことはなくて、在籍のみとさせていただいています。
娘さんが中学校1年生の3月に、校長先生が娘さんと進級のための面談をしたいと言われました。
でも、娘さんは中学校には行けないということを伝えると、家に訪問させてほしいと言われました。
母は、この中学校は、息子くんが1ヶ月だけだったけれど通ってとても先生たちに良くしていただいたので、関わってもいいと思いました。
それで、家に訪問してもらって娘さんと校長先生、そして担任の先生との面談をしたことがありました。
そして、1年後の昨日。
中学校2年生の娘さんに会いに、また先生方が、今年も我が家を訪問されました。
1年前と同じ校長先生と担任の先生でした。
夕方4時30分に、先生方が我が家に着きました。
母は、家の掃除をして、コップも買ってお茶も用意していました。
でも、母なりに緊張していたようです。
すっかり出し忘れてしまいました。
キッチンテーブルで、4人座って、進級のための面談がはじまりました。
校長先生が、娘さんに尋ねました。
「1年前に会ったんだけど、覚えているかな?」
「この1年、自分なりに頑張ってきたと思うことはあるかい?」
娘さんが、よそ行きの笑顔で、しっかりと答えました。
「はい、覚えています。自分なりには、器械体操をがんばってきて、成長できたと思っています。」
校長先生がまた娘さんに尋ねました。
「器械体操の技は、今はどんなものに挑戦してるのかな?」
娘さんが、詳しくいろいろと説明して、今自分ができる技を伝えていました。
そして、一昨日が大会だったんだという話をしました。
たまたま母は、そこにスマホで撮った娘さんの大会の動画があったので、先生方に見てもらうことにしました。
先生方は、おお!すごいなー。などと言いながら、しっかり娘さんの床と平均台の演技を見てくださいました。
校長先生は、見終わって言いました。
「がんばっているんだね。」
「器械体操の他に、何かしていることはあるのかい?」
娘さんは、笑顔で答えました。
「絵画造形教室で、パソコンで絵を習っています。それと、家で勉強をしています。」
そして、大会で作って賞をもらったゼッケンを先生方に見せました。
先生方は、また、おおー!これはすごいなぁと、言いながらじっくり見てくださいました。
そして、こんなことを校長先生は言いました。
「中学校には来れなくても、いろんなことをがんばっているのが良くわかったよ。」
「1年前に会ったときよりも、落ち着いてすごく成長したのを感じるよ。これからも、好きなことをして、ケガのないように、がんばってほしいな。」
娘さんは、笑顔でハイとしっかり返事をしました。
校長先生は、最後に言いました。
「それじゃまた、今度は、3年生の卒業式の前に会おうね。また会いに来るよ。」
担任の先生は、ずっとニコニコとうなずかれていました。
先生方は、30分ほど滞在して、また中学校へと戻っていかれました。
先生たちが家からいなくなって、母は、娘さんに言いました。
ありがとう!!娘さんが完璧な対応をしてくれたから、何も言わないで良かったよー!!!
娘さんが、ドヤ顔で言いました。
「おう。オレのよそ行きの対応力はすごかっただろ!!」
うん。すごかったよー!!素晴らしい笑顔だったよー!!
これで、先生たちも安心しただろうから、もう我が家に関わる事はないだろうね。
きっと、母が教科書をもらいに中学校に行った後は、高校の書類を書いてもらって、最後に卒業に向けての面談だけですむと思うよー♪
娘さんは、隣の県の器械体操教室に通って、たくさんの子どもたちや先生たちと関わる中で、コミュニケーション能力を成長させていたのだと、母は思いました。
がんばってくれた娘さんに、心から感謝した進級のための面談でした。
年に1度の学校との関わりが終わって、本当にホッとした母は、ドッと疲れが襲ってきました。
気づくと、いつの間にかコタツで眠っていました。
面談を受けた娘さんはというと・・・。
いつもと変わらず、インターネットで動画を見ては大笑いして元気でした。
完全不登校でも、娘さんは、とても元気に成長しているなぁと、嬉しく思った母でした。