息子くん、高校に入ってはじめて弱音を吐く 〜もうすぐ文化祭〜
2018年 10月 16日
息子くんが、せいさ国際高校に入学して半年、はじめて弱音を吐きました。
「最近、高校の悪夢を見るんだよ。学校を休みたいとか思っちゃうんだ。このままだと、精神的に病みそうなんだよ。」
せいさ国際高校は、もうすぐ文化祭です。
発達障がいの特性が強く、自閉的傾向の強い息子くんは、幼い頃から大勢の人やいつもと違う環境がすごく苦手でした。
せいさ国際高校に入学して半年、元気に通えているだけでもすごいことだったのですが、文化祭といういつもと違うスケジュールや違う人との関わりに、疲れが出てきてしまったようだと母は、思いました。
それはわかっているのだけれど・・・。
母は、思いっきりブチ切れました。
ああー??お前が行きたいと言って高校に行ってるんだろ?
誰が行ってくれとか言ったわけ?
精神的に病みそうだと?あのさ、ここまで病ませないために、学校にも行かさないようにしてがんばって子育てしてきたんだよ。
それが、高校になって精神的に病みましたとか許さないからね!!そんなんだったら、とっとと高校なんか辞めて働いちまえばいいんだよ!!
グダグダ言うなら、めんどくさいから高校なんか辞めちまえ!!
息子くんは、うなだれてボソリとつぶやきました。
「ごめんなさい。高校は行かせてください。」
そして、文化祭準備真っ只中の高校に、力なく出かけていきました。
そばで見ていた娘さんが、母に言いました。
「なんだか可愛そうだよー。」
娘さんに母は言いました。
ここまでがんばってできるだけ精神的に病まないように育ててきたんだよ。
今更、高校に行ったから精神病みましたとか、なんのためにがんばってきたのかわからないよ・・・。
夕方、息子くんが高校から帰ってきました。
ものすごく元気に上機嫌になっていました。
その日一日友達と関わって起きた面白い出来事を、楽しく母に話してくれました。
その後、息子くんは悪夢を見なくなったそうです。
母に厳しく言われて、逃げ場はないと思ったのか、弱音を吐くとこの家では、すぐに高校を辞めてしまえと言われると危機感を覚えたのか・・・。
いろんな子育てがあるし、子供のタイプにもよるとは思うのですが、母はこれだけは思うんです。
ここまで育てて来て、精神的に病むくらいなら高校なんか辞めちまえ!!
人にはたくさんの道があって、どんな道に進もうとも一番大事なのは、心が元気であること。
息子くんは高校生になりました。
自分の人生は自分で決めていく年齢になってきています。
どんな道でもかまわないので、元気に育って欲しいと思う母でした。