息子くん、強迫性障害の症状を緩和させる ~マスクの偉大さ~

中学校三年生の我家の息子くんは、幼い頃よりいろいろと、過敏な特性をもっていました。

それが、だんだんと治まってきて、よかったなぁと思っていた矢先、今度は、掃除をよくするようになってきました。

それは、ただのきれい好きというレベルを越えて、気づくと、神経質な性格になっていきました。

汚れやカビをとても嫌い、外から帰ったらすぐにシャワーを浴びるようになりました。

中学校3年生の2学期ごろから、精神的にも不安定になり、夜になると、不安感から、泣いてしまうようになりました。

辛いというので、心療内科の先生に診てもらって、不安感を和らげる薬をもらって飲むようにしました。

息子くんは、原因をわかっていました。

「ピシウム菌という細菌で、大事な植物が枯れてしまったんだよ。いろいろ調べてがんばったけど、ダメだったんだ。それから、細菌とかウイルスやカビが、怖くなったんだよ。」

「本当に、辛いんだよね。どこか、無菌室とかないかなぁ。」

「将来は、狭くていいから、きれいな部屋で一人暮らしをしたいんだ。」


そうなんだねぇ。大学生からは、一人暮らしをしたらいいんだよ。

無菌室かぁ・・・。

それなら、精密機械をあつかう工場とかどうかな?そういうところって、ほこりとか入っちゃダメだから、無菌室っぽいんじゃない?

大学は、農学部じゃなくて、工学部かなぁ?


うーん。息子くんの辛さが、少しでも和らぐ方法はないかなと思いました。


友達ママに相談してみました。

その友達ママは、汚れを落とさないと悪い事が起きるんじゃないかと不安になって、掃除し続ける人でした。

「あーあ、よくわかるなぁ。本当にね、死にたくなるくらい辛いんだよ。でもね、自分で言い聞かせる方法があるんだよね。」

「カビがなかったら、ペニシリンは出来ていなかった。カビだって役に立つ。」

「そんな風に考えるとね、すこし楽になるんだけど、またしばらくすると不安になるのをグルグルずっと繰り返すんだよ。」


ああ、そうなんだね。本当に大変なんだろうなぁ。


友達ママが笑顔で言いました。

「家族にも言えない人がいる中、息子くんは、理解してもらえるんだから幸せだよ。」

そうなんだね。家族にも言えないで辛い思いをしてるなんて大変だよね・・・。


友達ママは、仕事中でもいつもマスクをしています。

あっ!!もしかして、息子くんにも、マスクがあればいいのかも!!


それで、息子くんにマスクを買ってあげました。

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息子くんは、マスクをとても気に入りました。

母は、マスクが苦手です。息苦しくて、閉じ込められた気分になります。

でも、他の人が、マスクをつけているのを見るのは大好きなので、ちょっと、いろんなマスクを試したくなりました。


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ちょっと高かったのですが、買って息子くんにつけてもらいました。

これは、あまりにピッタリ顔にフィットしすぎていまいちでした。


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結局、お徳用でいいと言われて、箱買いしてみました!!


いつの間にか、息子くんの強迫性障害の事をすっかり忘れて、マスクをさがすのが楽しくなっていた母でした。


そんな事をしている間に、心療内科の薬が、効いてきたようです。

朝晩とても少量の不安を和らげる薬と、マスクと除菌シートで、息子くんはかなり元気になりました。


「それじゃ、買い物行って来るねー。」と一人で出かけて、マクドナルドで食べて帰ってきたり。

友達と、電車に乗って、中野や秋葉原に遊びに行けるようになりました。


おおー!!すごいなぁ。マスクって、偉大だったよ!! 風邪をひいたときしかつけないと思っていた母は、便利グッズに感動しました。


そんな中、息子くんの幼馴染のKくんが言いました。

「あのさ、何で、息子くんは、ウイルスが嫌とかいうのに、マスクしないんだろう?って、前から疑問だんたんだよね。よっぽどつけるのが嫌いなんだと思ってたけど、気づかなかっただけだったわけ?」

えええー!!まさか。前からマスクをつければいいのにって、気づいてたの?

そういえば、Kくんは、公共の場に行く時は、マスクをつけて、予防してたよね・・・。


こんな身近に、方法を知っている人はいたのかと、母は、改めて、鈍かったんだなぁと思いました。


これでダメなら、家庭用除菌室は、作れないかって、調べちゃうところだったよ・・・。


娘さんが、話を聞いていて、ため息混じりに、しみじみと言いました。


「発達障がいの特性がある人ってさ、1か100かのどちらかで考えやすいんだよねー。考え方が、極端なんだよ。」


あはは・・・。子どもたちのほうが、いろんな事を知ってるのかもしれないなぁ。


いろんな事があっても、我家の周りには、様々な特性の人たちがいるので、対策も立てやすくてありがたいです。


工夫して楽にできるところは楽にしつつ、特性はあっても元気に成長していって欲しいと願う母でした。






by chie_tknr | 2018-01-14 14:02 | 過敏シリーズ | Comments(0)