娘さん、中間試験を受ける

仕事明けで帰った母は、娘さんと旦那さんに付き添って、私立中学校へと出かけることになりました。

まだ7時前、眠っている息子くんをたたき起こして、午後2時ごろには帰ると言って、戸締りをして、先に出た旦那さんと娘さんを追いかけました。

駐車場につき、車の助手席に乗ろうとした時、信じられないものを見ました!!

「僕が、娘さんを中学校へ連れて行くよ。」

ついさっき、そういったはずの旦那さんが、なぜか、車の助手席に座っています・・・。

ええ??なんで??

母は、運転席のドアを開けました。

すると、旦那さんが、とても、可愛い笑顔で言いました。

「僕さ、道がよくわからないんだよねー。」

ああああー!!!なんですとー???

おいおい、どうやって、娘さんを連れて行く気だったんだい?

運転するのは、母なのねー!!

娘さんが、後ろの席から、旦那さんに言います。

「おい、お前よぉ。一体何しにきたんだよ。全く、役に立ってねーじゃねーかよ!!」

旦那さんが、笑顔で言います。

「僕はさ、ママが運転していけるか心配だったからさ、一緒についてきたんだよ。道がわからないからね、帰りは、運転を代わるつもりなんだよ。」


母は、それから、一時間。ガムをかみながら、真剣に運転しました。

そして、無事に時間通りに、娘さんを私立中学校の門の前まで、送る事が出来ました。

なにかあったら、連絡するんだよ。近くにいるからね・・・。

足を引きずりながら、歩いていく娘さんの後姿を見送りました。


旦那さんが、言いました。

「どこかで、甘いスイーツが食べたいな。」

それではと、近くのファミレスに入って、夫婦二人で、朝ごはんを食べました。

母は、旦那さんに思わず言いました。

あのね、母は、もう、私立中学校は、やめてしまってもいいんじゃないかな?って思ってたんだよね。

だけど、旦那さんが、娘さんを連れて行くというので、なぜか運転して、ここまで来ちゃったんだけど、何だか、何で来たのかいまだに、納得できないんだけど・・・。

旦那さんが言いました。

「僕もね、本当は、朝、運転するつもりだったんだよ。でもね、気づいたらなぜか、助手席にすわってたんだよ。不思議だよね~。」

そして、旦那さんが、今日の出来事をまとめてくれました。

「これはね、きっと、夫婦のドライブデートだったんじゃないかな。」


そうかぁ。久しぶりに、夫婦二人きりだねぇ・・・。そうなのかな・・・。いいのか、それで!!


旦那さんが、言いました。

「早起きしたから、ねむくなっちゃったね・・・。」

娘さんの中間試験が終わるまで、3時間もあったので、朝ごはんを食べた後、車の中で、爆睡しました。

母は、どんなところでも、眠れるし、短眠タイプです。

すっかり、元気になりました。


結局、中間試験を無事に受ける事が出来た娘さんを、中学校の門まで迎えに行き、また、一時間運転して帰りました。

娘さんが、旦那さんに言いました。

「本当に、お前、今日は何しに来たわけ?仕事をただ、休みたかったんじゃねーの?」

旦那さんが、言い返します。

「僕は、可愛い娘さんのために、仕事まで休んで、連れて行った立派なパパだったんだよ。」


母は、ふと、気になっている事を旦那さんに、言いました。

あのね、中間試験は、明日まであるんだけど、旦那さんは、明日も、娘さんを、中学校に連れて行ってくれるよね?


旦那さんは、言いました。

「えっと、明日はね、大事な仕事が朝から入ってるから、僕は無理だよー。」


ええええええー!!明日は、我が家のフリースクールとバドミントンに行く日なんだけど!!

母は、思わず、娘さんに、尋ねました。

一人で、学校までいける?それとも、もう、試験をあきらめる?


娘さんは、言いました。

「ハァ?どっちも無理!!試験を受けたいから、連れて行ってよね。」


母は、それから、フリースクールの子どもたちのお家に、お休みにさせてほしいと、お願いをしました。

皆さん、応援してくれていて、大丈夫だよ。がんばってねと言ってくださいました。


そして、娘さんは、次の日も、無事に中間試験を受ける事が出来、試験の結果が良ければ、隣のクラスへの移動ができるということになりました。

発表までの間は、これ以上娘さんが、今のクラスで辛い事に合わないようにと、ケガをした足を安静にするために、1週間近く、中学校を休む事にしました。



なにはともかく、旦那さんのおかげで、娘さんは、もしかすると、私立中学校を続けることが出来る可能性が出来ました。

娘さんは、隣のクラスへ移動して、私立中学校へこれからも通えるようになるのでしょうか?


どうなるにしても、もう、力の限りは尽くしたんじゃないかなという思いを、母は持ちました。

先はわからないけれど、一息つこうと決めた母でした。






by chie_tknr | 2017-05-29 22:53 | 学校の事 | Comments(0)