旦那さんは、昨年の12月に体調を崩しました。
そして、その前から夢を見ていました。
『工事現場の泥水の中にいる子猫をたすけようとしたんだけど、たすけてあげられなかった。』
それ以来、キャットタワーで子猫と遊ぶ動画と多頭崩壊した猫屋敷の動画を繰り返し見る生活をしていました。
旦那さんの体調が良くなるには、この夢に出た子猫をたすけるのがいいかもしれない・・・。
一見、エエ?と思う考えなのですが、母は、それがいいような気がしました。
それで、旦那さんの夢に出てきた子猫をさがす事に決めました。
あっという間に見つかった子猫は、愛媛県の保健所で保護されて、東京の保護団体に来たばかりの生後3ヶ月ほどのさび猫でした。
状態は、良くなかったと思います。
やせ細っていて、抱っこすると、手触りが骨を意識してしまう子猫でした。
アレルギーで、目も開いていませんでした。
風邪から、激しいくしゃみをしていました。
これが、保健所で保護された子猫の状態なのかと、ショックを受けた母でした。
子猫の元気と旦那さんの元気は、なんだかつながっている気がする。
そんな気がした母は、とにかく子猫を元気にする事に決めました。
そして、可愛がった事が良いのか悪いのか、ストーカー猫サビーが誕生しました。
二週間ほど経ちました。
二匹の先住猫たちのエサを、どんどん横から奪い取って、サビーは、抱き心地の良い子猫に変わりました。
目薬で、目も開くようになりました。
元気になってきて、旦那さんが憧れたキャットタワーでも遊べるようになりました。
先住猫たちとも、一緒に過ごせるようになりました。
そして、不思議な事に、子猫のサビーが元気になるにつれて、旦那さんもいろんな事が落ち着いてきて、体調も良くなってきました。
旦那さんは、お正月明けから、また仕事に復帰できる事になりそうです。
旦那さんは、サビーを抱っこしながらつぶやきます。
「サビーは、猫っていうよりも、人みたいな感じがする猫だよね。賢くて、思慮深くて。我家に幸せを運んでくれる猫だなって僕は思うんだよ。」
この二週間、母は、ストーカー状態の後追いサビーと付き合ってかなり大変でしたが、だんだんサビーが元気になっていく姿に、とても幸せも感じています。
これからも、子猫のサビーを、大切に育てていこうと思う母でした。