不登校だった息子くん、とうとう中学校に行く (4)
2017年 04月 14日それは、修学旅行の事前講習会が、体育館で行われると聞いたからです。
体育館は、発達障がいの聴覚過敏の特性がある子どもには、音が響いて辛い場所です。
でも、息子くんは、そこでも、みんなと一緒に椅子に背筋を伸ばして座り、大きな拍手やうるさい音の中でも、話を聞くことができていました。
母は、息子くんが、自分の子どもではないような不思議な気分になりながら、見に来ている事を知らせずに帰りました。
そして、夕方4時過ぎに、息子くんは家に帰ってきました。
次々に、いろんな話をしてくれました。
~息子くんの話です~
あのさ、授業はね、大丈夫ついていけると思うよ。先生たちの授業は、わかりやすいよね。
黒板も、しっかりノートにうつせたんだよ。書くと覚えるよね!!
でも、体育がやばかったんだよ。腕立て、腹筋。グランドを一周走った後に、タイムをとって、そのあと、直線コースを走ったんだけど、吐きそうになっちゃってさ、途中から見学させてもらったよ。
オレさ、明日から、体力をつけるために、友達をさそって、走ることにしたよ。
学校はさ、思ったより、きつくなかったよ。
でも、休み時間が短いよね。授業は、勉強する気がなかったら、本当に時間が長いから、その場にいるのが辛いだろうなと思ったよ。
休み時間に、本当は、他のクラスに入っちゃダメなんだけど、友達が何人も話しに来てくれたし、わからないことは、教えてくれるんだよね。
オレ、学校に行って、本当に、友達ってありがたいんだなって、気づいたよ。
学校、行けると思うよ。
とりあえず、まずは、一週間。休まずいく事を来週はがんばってみるね。
息子くんは、今日、勉強したノートを見せてくれたり、宿題やもらったプリントを、母に出してくれました。
そして、一言、こんな事を最後に言いました。
「オレ、最初から、掃除当番だったんだよね。してる子もいれば、サボってる子もいたんだけど、先生と一緒に、とにかく掃除をしっかりやってきたよ。」
母は、思いました。
ええと・・・。息子くん、不登校7年だったんだよねぇ。
ノートをしっかりとって、掃除をしっかりやってってさ。
おいおい、優等生かよ!!
家に帰って、ちょっと眠ってから、いつも通り、家のアルバイトをする息子くんに、母は驚きました。
このまま、どうやら、学校行けちゃうのかな?
もう、行っちゃうんだろうね・・・・。
予測不能の我が家の息子くん。とうとう公立中学校に復帰しました。
あまりの息子くんの普段と変わらない姿に、なかなか感動がわかない母でした。
本当に、これまで、応援し続けてくださった皆さん、ありがとうございました。
とうとう、我が家の子どもたち二人とも、長い不登校生活が終わりました。
さて、これから、学校で何をしていくのでしょうか?
もう、ここまできたら、どこまでも自分の行きたい道を突き進めばいいと、やっと思った母でした。