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星槎大学スクーリングに行く PART3

星槎大学のスクーリング二日目の朝も、準備でバタバタしましたが、何とか無事に二時間近くかけて、横浜会場へと辿り着くことができました。

今日も、昨日に引き続いて、実際に発達検査を先生と子ども役にわかれてやっていく学習でした。

昨日は、K-ABCをしましたが、今日は、WISCでした。

昨日のままの5人のグループで、ワイワイと楽しく話し合いながら、午前中の講義が終わりました。

今日も、楽しいな~♪ と母は、昼ごはん中に、グループの人の話を聞いてみたいなと思っていました。

そこに、いきなり、母にとっては、気分をものすごく下げる事件が起きました。

大学の同じ教室で講義を受けていた、軽度知的障がいの子どもさんと、そのお母さんが、机の横にやってきました。

そして、ご飯を食べているテーブルの上に、一人一枚ずつ、書類をのせていきながら言いました。

「署名お願いします。今、知的障がいの子どもたちには、高校までしか支援がありません。大学に行く子どもは、私立しかないからお金がかかるんです。」

書いたら、戻してくださいと言って、去っていきました。

ええ?何?いきなり、一人一枚署名用紙を渡されたんだけど・・・。

周りの皆さんは、名前と住所をスラスラと書いていました。

でも、母は、書けませんでした。

この状態では、書かない人が、ひどい人となってしまうような空気が漂っています・・・。

せめて、しっかり説明をして、ここにおいておくので、署名していただける方はよろしくお願いしますといって欲しかったなぁ。

母は、納得できないものには、署名もしかも住所までは、書けません。

母は、知的障がいのクラスに三年近く娘さんを入れてもらって、支援の良さに驚きました。

そして、発達障がいでも、知的障がいにはならない子どもたちやその親たちが、ほとんど、何の支援も受けられずにいる事も知っています。

高校までの支援しかないと言っても、高校までは、あるんだよなぁ。

発達障がいの子どもで、知的には問題がなくても、特性が重度で、学校にも行けず、家から出れない子どもにずっと付き添ってしまったからか。

それとも、私立にでも、学校に入れるだけマシだと思ってしまう子育てをしてしまったからか。

快く、署名してあげられない自分がなんだかひどく悪い人に思えました。

優しい先生たちの集まりのグループで、書いてない署名の紙を、自分たちの書いた紙の間に入れて知的障がいの子どものお母さんに返してくれました。

そして、グループの人たちに、どうして、署名できなかったの?と尋ねられました。

母は、話して良い思いをしたことがないので、少しだけ、母の住んでいる地域の支援の悪さと、そのためにフリースクールを自宅でしていることを話しました。

先生たちは、ものすごく驚きました。

「そこって、東京でしょ!!なにそれ?ありえないよ!!」

先生たちは、神奈川や大阪での支援を話してくれました。

「発達障がいの子どもたちは、通常学級と他に、支援する教室があって、そこにはいつも支援の先生がいるから、体育や音楽なんかの苦手な科目の時は、そっちに行って勉強することができるのがあたりまえだよ。」

「その上に、支援の教室に、自閉傾向の子どもがいる時は、もう一つ別な部屋を使って、他の子どもたちを支援することとかもあるんだよ。」

「そんなひどい支援とか、ありえないから。そんな所、引っ越したほうがいいよー。」


引越しできなかったんだよね・・・。引越しきれたら楽だったとは、思うんだけどね・・・。


楽しく昼ごはんを食べるつもりだった母は、何だかテンションが低くなってしまいました。

午後からは、グループ活動は終わり、先生の講義を聞くだけでした。


二時間近くかけて、家に着くと、今日も自転車が、きちんと並べられていました。

子どもたちに、ただいま~と言うと、まだ帰っていなかった子どもたちが笑顔で迎えてくれました。

今日も、息子くんの学校に通っている幼馴染の男の子たちが、5人来てくれていたようです。

楽しく留守番してくれて、本当にありがたいなと思いました。

子どもたちと話してると、元気が出ました。

引っ越してしまっていたら、この子たちとも会ってなかったんだよね。息子くんが、元気に育ったのは、この子たちや我が家に来てくれているフリースクールの幼馴染の子どもたちのおかげだよね。

友達ママたちにも、ここでがんばってきたからこそ、会えたんだよね。

母は、この場所で、大変な中過ごしてきたことは、無駄なんかじゃないと、改めて思いました。

横浜まで行って、すごく思ったのは、今いるこの家の場所と、周りにいてくれる人たちが、母はとても大好きなんだと改めて思えたことでした。

大切にしていきたいなぁと、しみじみ思いました。


あれ?ただいまと言って、しばらく経ってから、娘さんがいないことに気づきました。

娘さんは、一人で自転車をこいで、器械体操に行っていました。

そして、もう一人!!

実は、夜勤を終えて、旦那さんが朝から、帰ってきていました。

旦那さんは、そのままお休みをとることが出来て、2階でのんびりしていました。

「僕は、昼までゆっくり寝たんだよー。そして、息子くんに電話で呼ばれて一回下に下りたけど、何にも問題なかったよ~。」

「え?娘さん、いなかったの?僕、部屋にいたから、知らなかったよ。」

「そうなの?今日は、下に、子どもたち、6人いたの?ぜんぜん、気にならなかったよ~。」

みんなが帰って、旦那さんと母は、二人で夕飯を食べながら、今日の署名の話とかを旦那さんに聞いてもらいました。

お休みは、ほぼ、二階の部屋から出ない旦那さんです。

食料や飲み物を部屋に置いておくだけで、一日快適にすごしてくれる旦那さんは、出かけ続ける母にとっては、とても助かる旦那さんです。

家庭のことは、あまり気にしないでいてくれる旦那さんなので、子どもたちも、自由に過ごすことができています。

7年かけて、発達障がい支援専門士の資格をとるスクーリングを、終えることができました。

協力し続けてくれた家族や、大学入学の時に、お金を援助してくれて背中を押してくれた母、そして、応援してくれた皆さんに、本当に感謝です。

あとは、急いでレポートを書いて、提出します。

そして、何とか一年かけて、卒論を書いて、来年3月に、大学を卒業したいと思います。

本当に、本当に、ありがとうございました。
Commented by みっきぃ at 2017-01-18 00:36 x
chieさん、お疲れさまでした!!!
ここまで、よく頑張ってきたね!
とても嬉しい!!

ちなみに、支援のいい地区に引越しても
うちの魚民は行けないかったと思う。
だからchieさんの近くに越してきて
幸せ♪♪♪ ヽ(・ˇ∀ˇ・ゞ)
Commented by chie_tknr at 2017-01-18 17:11
みっきぃさんへ

ありがとう!!7年もかかっちゃたけど、ここまでこれたよ~。
本当に、応援してくれたおかげでがんばれたよ。

発達障がいの支援の悪い地域にいる家族は、辛いよね。

そして、何よりも、わかってもらえない孤独の中で苦しむんだよね。

私は、みっきぃさん親子が引っ越してきてくれて、本当に楽しくて、幸せだよ!!
by chie_tknr | 2017-01-16 09:34 | 学校の事 | Comments(2)